おしたび

ムサシトミヨ生息地

〒360-0026  埼玉県熊谷市久下2064−3

ムサシトミヨは、トゲウオ料に属する淡水魚で以前は埼玉県熊谷市及び本庄市・川越市、東京都西部なとに生息していましたが、環境が激化し川が汚されてしまつたので、現在では、世界で熊谷にしかみられなくなってしまいました。
埼玉県の県の魚、熊谷市の市の魚に指定されています。 体長四〜六センチメートルで、背ビレに8~9本、腹ビレに2本及び尻ピレに1本のトゲがあり体を守ります。
体には鱗(うろこ)がなく、体色はくすんだ暗緑色です。
冷だくきれいなわき水を水源とする細い川で、水草が繁茂(はんも)しているところに生活します。
水温は十〜十八度が適温です。
産卵期は三月〜十月で、オスが水草の根などを使つてピンポン玉ぐらいの大きさの巣を作り、種魚が巣立つまで巣と子供を守ります。
そして、たいてい一年で生涯を終えてしまいます。
ムサシトミヨは貴重な魚であり、また絶減寸前の状態なので、平成三年三月十五日に埼玉指定天然記念物に指定され、平成三年十一月十四日の県民の日には清流のシンボルとして県の魚に選定されました。
また、生息地の一部も天然記念物に指定されており、他の動植物の採集、捕獲も禁止されています。 生態系を崩さないことがムサシトミヨにとって重要だからだという事でしょう。 私たちの手で、この貴重な魚を守り育てていきましょう。

ムサシトミヨの生息地は元荒川の起点にほど近く、熊谷方面に歩くと右手に起点があります。
橋の上にちょっとだけ碑が顔を出しています。
わかりづらいので、地図で注意しながら歩くといいでしょう。
場所は、旧中山道熊谷宿にほど近く、熊谷方面から歩くと八丁の一里塚跡を左手に見ながら、荒川方面(久下方面)へ歩きます。
また、ムサシトミヨの姿を一目見たい方は生息地では難しいので 近くにあるムサシトミヨ保護センターへ行くのもオススメです。
それから、オスとメスを見分ける事って必要ですよね!
オスは真っ黒と言っている人も多いですが、私は「青なんじゃないかな?」と思っています。 皆さんのご意見があれば、教えてください。
ムサシトミヨ保護センター
しかし、本施設は常時開放の施設ではありません。
夏休みや県民の日にムサシトミヨや自然保護について学ぶ観察学習会やイベントを開催しているようです。詳しくは、本施設に連絡をしてみるとよいでしょう。
確実にムサシトミヨに会うのであれば、羽生市の羽生水郷公園内にあるさいたま水族館がおすすめです。
さいたま水族館のマスコットキャラクター「ムートくん」はムサシトミヨがモデルです。早速会いに行こう。 羽生水郷公園

周辺写真・関連写真

ムサシトミヨが育つために必要な水草
元荒川下流へ
ムサシトミヨの説明

ムサシ(武蔵国)トミヨ(止水魚)

トミヨという魚はあまり水の流れがないところに生息している魚です。
ムサシの国のトミヨというのが名前の由来でしょうか?

トゲウオの仲間

関西に生息していた「ミナミトミヨ」という魚は絶滅してしまいましたが、他にもイトヨ、トミヨ、エゾトミヨ、ハリヨ、イバラトミヨとムサシトミヨを入れて6種類が日本で生息しています。

北アメリカ・ヨーロッパ、アジアなど北半球に分布しています。

水草が繁る元荒川とムサシトミヨ生息域
水草が繁る元荒川とムサシトミヨ生息域

水草が茂っています。この場所は二又に別れた佐谷田側の源流裏にあたります。

元荒川の水草、キショウブ
元荒川の水草、キショウブ

「いづれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)」
皆さんは、アヤメ科の植物区別がつきますか?アヤメ網目、ハナショウブ黄色、カキツバタ白と覚えておくとよいかも知れません。外側の花びらの斑紋の話です。
さて、キショウブは?単純に黄色だから花を咲かせれば、誰でもすぐに見分けがつきます。在来とは違いどこでも繁殖します。
明治30年頃に観賞用として輸入されたものが古来の在来種であるハナショウブとは異なり、繁殖力旺盛で野生化した帰化植物です。

在来品種のアヤメ属との交雑が問題視されていますが、この地ではムサシトミヨによい環境のようです。
全国の湖・沼・河川・水路に生息しています。
菜は長い剣状で花は鮮やかな黄色、太い地下茎があり、ムサシトミヨの隠れ場所となっています。
ヨーロッパ・西アジア原産

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